配信で使いやすいオーディオインターフェイスといえばYAMAHAのAG03/AG06が有名ですが、配信という大きなプラットフォームの中でミキサー型のオーディオインターフェイスの選択肢がAG03/AG06しか無い、というわけではなく、他にも特徴を持った使いやすい機材が沢山あるので、まとめてみました。
・配信用のオーディオインターフェイスが欲しいけどみんなAG03ばっかりでつまらない…
・AG03には出来ないことをやりたい
などを考えている方はこのページの情報が役に立つと思うので読んでみて下さい。
通常のオーディオインターフェイスとミキサー型の違い
まずは簡単に従来の箱型のオーディオインターフェイスと、ミキサー型のオーディオインターフェイスの違いをまとめていきます。
オーディオインターフェイスは元々ほとんどが前面に入力端子、背面に出力端子を持った横置き出来る箱型の機材でした。
従来オーディオインターフェイスの役割は「録音」で単純にコンデンサーマイクやエレキギターといった通常のパソコンでは録音出来ない入力信号を綺麗にPCに取り込むレコーディング用の機材です。
対してミキサーはの役割は「いろんな入力音を混ぜて出力する」なのでこれらは分けて考えられていました。
ただ、昨今の配信ブームによってオーディオインターフェイスにもミキサー機能があれば配信の時に超便利だよね、という考えが主流になってきました。
そして1人でも使える小型のミキサー機能を併せ持つ製品がヒットし、今売れに売れているYAMAHAのAG03/AG06などが出てきたわけです。
世間にミキサー型オーディオインターフェイスが受け入れられたのをきっかけに各社から色々なミキサー型のオーディオインターフェイスが出ています。
ということでここからAG03/AG06以外にも沢山あるミキサー型オーディオインターフェイスのおすすめについて書いていきます。
ミキサー型オーディオインターフェイス おすすめ 9選
今回ピックアップしたポイントとして価格を重視していて、超多機能なZOOMのL-8を除いて価格はほぼ2万円以下になります。
物によってはAG03/AG06より多機能なのに2万以下!と聞くと、導入のハードルがぐっっと下がりますよね。
オーディオインターフェイス | サイズ | 入力数 | エフェクト | ループバック | 参考価格 |
---|---|---|---|---|---|
Notepad-5 (Sound Craft) | 小型 | 5 | なし | あり | 8500円 |
Notepad-8FX (Sound Craft) | 中型 | 8 | あり | あり | 15000円 |
Notepad-12FX (Sound Craft) | 大型 | 12 | あり | あり | 18000円 |
FM10 (FLAMMA) | 小型 | 10 | あり | あり | 19000円 |
MiNiSTUDIO CREATOR US-42 (TASCAM) | 小型 | 2 | あり | あり | 11000円~15000円 |
MultiMix 4USB FX (Alesis) | 中型 | 4 | あり | あり | 13000円 |
LiveTrak L-8 (ZOOM) | 大型 | 8 | あり | あり | 38000円 |
XENYX 302USB (BEHRINGER) | 小型 | 3 | なし | あり | 8000円 |
XENYX Q502USB (BEHRINGER) | 小型 | 5 | なし | あり | 7000円 |
ミキサー型オーディオインターフェイスの選び方
ミキサー型オーディオインターフェイスを選ぶときに注意するべき点は大きく以下の3つ
- 用途と入力数(マイクやギターを挿せる端子の数)が合っているかどうか
- エフェクト、ループバック機能が備わっているか
- サイズ感が合っているかどうか
端子の数は最重要で、コンデンサーマイク1本しか使わないという方は小型でももちろん大丈夫ですが、少しでも他の用途、例えばギターを弾いたり、多人数収録をしたりする可能性があるなら入力は大いに越したことはありません。
もちろん入力が増えるに従い、サイズも大きくなっていくので自分の用途を満たして、かつ求めるサイズ感に収まるものを選びましょう。
ミキサー型オーディオインターフェイス おすすめ9選
Notepad-8FX(Sound Craft) 【中型、多機能】
8インの入力数を備えつつ、個別のエフェクト操作も可能な超万能機
Notepad-8FXはSound Craftから出ているミキサー型オーディオインターフェイスの人気機種で、AG06より少しだけ大きいサイズ感に押さえつつ超多機能です。
具体的に言うと「3バンドEQ」「個別に設定できるエフェクト」「プロ用スタジオでも使うLexiconリバーブ搭載」「レコーディングに便利なPAN振り機能」などなどオリジナリティ盛り沢山でAG03/06よりもリーズナブルで、これ1台でなんでも出来てしまうスペックを持っています。
Notepad-12FX(Sound Craft)【大型、多機能、多人数OK】
4つのコンボ端子搭載でこれ1台で演奏ライブ可能
4つのコンボ端子でそのうち2つがHi-z端子を搭載、これによりエレキギター、ベースの両方が入力出来るので、ボーカル+エレキギター+ベース+シンセサイザーの同時入力が可能で、軽いライブも可能なサイズです。
機能的にはNotepad-8FXと同じ超多機能で、その上さらに入力数を増やした上位互換機です。サイズは少し大きくなりますが多人数でのライブ、演奏をする方にはこれ以上ないミキサー型オーディオインターフェイスです。
FM10(FLAMMA)【小型】
AG06を意識した作りでオリジナリティもあり
AG06を意識した構成になっているFLAMMAのFM10ですがLINE OUTの出力音声を調整出来たりLOOPBACKの配置が分かりやすくなっていたり、ヘッドホンがミニプラグのみの対応だったりと細かいところが異なっています。
デザイン的に気に入った方はこちらを採用するのも良いと思います。
MiNiSTUDIO CREATOR(TASCAM)【小型、多機能】
ボイチェンから分かり易いミュート機能など配信に役立つ機能盛り沢山
ミキサー型とは少し異なりますが、かなり面白い機能が満載のオーディオインターフェイスです。
リバーブ(エコー)のかかり具合(深さ)をつまみで調整出来たり、「ONAIR」ボタンによるミュートのon/offなどはライブ配信にとっては嬉しい機能が多いです。
他にもボイスチェンジャーが搭載されていたり、ポン出しのSEを呼び出せたりと「配信のみ」の用途で導入するのであれば機能を駆使しておもしろい配信が出来そうです。
MultiMix 4USB FX(Alesis)【中型、多機能】
用途に応じて使い分け可能なリバーブが特徴
4つの入力全てに2バンドのEQとPAN振り機能を搭載してあるミキサーです。
リバーブの種類がとにかく豊富で、配信に合わせたリバーブを選んだあと、さらにエフェクト(FX)つまみでかかり具合も調整出来ます。
堅牢なデザインがゲーミング系のパソコンと相性がいいのもポイントです。
XENYX 302USB (BEHRINGER) 【小型】
超小型だがヘッドセットにも対応、細かいEQ調整が可能
ベリンガーの配信特化型の小型ミキサー型オーディオインターフェイスです。
対応端子の種類が普通のミキサーよりは絞られていて、コンボジャックはマイクにのみ対応しています。(エレキギターも挿せるいわゆるHi-z対応ではない)
ヘッドセットに対応しているのが特徴で、マイク端子搭載のゲーミングヘッドホンでも使えます。
XENYX Q502USB(BEHRINGER) 【小型】
小型の超低価格ミキサー
オーディオインターフェイス機能を搭載したミキサーの中ではかなり低価格で入手できます。
低価格と言っても不足する機能は無く、コンデンサーマイクに必要なファンタム電源を搭載し、マイク入力はEQやCOMPで音質を調整出来てPAN振りも出来ます。リバーブはミキサーには機能としてついていないので必要な方は注意が必要です。
Notepad-5(Sound Craft) 【小型】
必要十分にしてかなりコンパクト
こちらもかなり低価格でNotepadシリーズで一番コンパクトなミキサーになります。
エフェクトが付いていない以外は基本の作りはNotepad-8FXと同じ作りになります。リバーブが必要無い方はこちらでも充分役割は果たします。
LiveTrak L-8(ZOOM)
録音、MIX、ライブ配信、PODCASTなど1台で足りない機能は無しのスーパーマシン
オーディオインターフェイス機能に留まらず、PODCASTの配信もこれ1台でまかなえるほどの多機能を有したミキサーです。
SDカードを使って収録内容を録音出来たり、効果音を鳴らせるパッドが6個ついてたり、スマホを通したLINEなどでのアプリ通話を入力する機能があったりと現代型のミキサーです。
Hi-z端子も2つ搭載しているのでエレキギターやベースの入力も出来るところもかゆいところに手が届いていて非常に便利に使えるミキサーです。
多機能な分サイズは大きいですが、家で多人数の録音環境、サウンドシステムを構築しようとしている方にとってこの多機能で価格は3万円台なのでかなりお得感があります。
多種多様なオーディオインターフェイスの特徴をとらえて、自分の求める物を買おう
ミキサー型のオーディオインターフェイスのおすすめを書いていきましたが、上記のような豊富な機種を知っておけば選択肢も広まると思います。
是非、良い機材を選んで良い配信ライフを送りましょう。
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